キュウリの効果がすごい!
夏に旬を迎えるキュウリは、身近で手に入りやすく、
猛暑で食欲が出ないときにも食べやすい食材です。
水分の含有量が90%以上で栄養素が少ないと思われがちですが本当にそうでしょうか?
実は、キュウリにはβカロテン、ビタミンC、ビタミンK、カリウムなどが含まれてます。
私たちの体のために期待できることを挙げていきたいと思います。
キュウリに含まれるカリウムがナトリウムの排出を促すため、
利尿作用やむくみの改善効果があるといわれます。
夏場に多いとされ、水分の補給がされないためにおこる「水分不足によるむくみ」には適するといえます。
また、カリウムがナトリウムを排出したり、
香気成分「ピラジン」には血小板の凝縮を抑え血液をサラサラにし、決戦や血液凝固を防ぐといわれます。
水分とカリウムを豊富に含み、利尿作用があるとされるキュウリは、
体内にこもった熱の排出を促し、ほてりやのぼせなどの予防や改善にも役立つといわれています。
「夏までにダイエット。」そう思われる方もいらっしゃると思います。
1本(約100g)あたり約15キロカロリーのキュウリはありがたい食材です。
さらに、少しマイナーではありますが、
キュウリには「ホスホリパーゼ」という脂肪分解酵素も含まれます。
さらに、シリカ(ケイ素)というミネラルには、髪や爪を強化し光沢を与える効果、
関節を健やかに保つ効果、コラーゲンの生成を助けしわのない
弾力のある肌を作る効果があるといわれています。
薄毛予防も期待できそうです。
シリカはキュウリの切り口から出る白くて苦みのある物質に多く含まれています。
これだけでもすごい野菜だと思います。 ”
美味しいアレンジでキュウリ料理を楽しみましょう!
夏、特に猛暑日といわれるような日には食欲がなくなりがちです。
ついついそうめんや冷や麦など冷たい麺類を食べてしまいがちになります。
そんなときに重宝するのがキュウリです。
キュウリは水分が多く、体を冷やす効果があるので食欲が落ちた時でも食べられます。
手早く作れるてさっぱりしているので気に入っているキュウリ料理を紹介します。
まずは、キュウリと大根とレモンのサラダです。
大根とレモンは薄いいちょう切りにします。キュウリは大根とレモンの大きさに合わせて
半月もしくはいちょう切りにします。
切ったものを合わせてドレッシングをかければ出来上がりです。
ドレッシングはフレンチでも和風でも中華でも合います。
レモンの皮が気になる場合には皮を剥いても良いです。
次はキュウリとナス、みょうが、シソの葉の酢の物です。
ナスは薄いいちょう切りにして水につけます。
キュウリは薄切りして軽く塩もみします。
半月切りでもよいと思います。
みょうがとシソの葉は細く切ります。
キュウリとナスの水分を良く切ってみょうがとシソの葉と混ぜます。
あとはポン酢をかけて出来上がり。みょうがはなくても大丈夫です。
最後にちくわです。
ちくわに切れ目を入れ、シソの葉、キュウリ、練り梅を入れて、
食べやすい大きさに切れば出来上がり。
ちくわの穴にキュウリだけを入れることはよくありますが、
シソの葉と梅を加えるとよりさっぱりします。”
キュウリのこと
こんなに身近なキュウリですが、案外キュウリのことを知りません。
キュウリの産地はどこなのでしょうか、いつから食べられているのでしょうか、
どれくらいの種類があるのでしょうか。
ウリ科キュウリ属のウリ科一年草のキュウリは、
インド北部ヒマラヤ山麓は発祥といわれています。
紀元前10世紀頃から栽培されていたともいわれています。
歯ごたえのある食感と、すっきりとした味わいがあり、
暑い地方では水分補給用として珍重されてきました。
紀元前4000年頃にはメソポタミアで盛んに栽培されており、
その後インド、ギリシャ、エジプトなどでも栽培され、
その後6世紀には中国、9世紀にはフランスやロシア、14世紀にはイングランド、
16世紀にはドイツへと伝播されていきました。
アメリカには15世紀末にコロンブスがハイチに持ちこんだことを端緒に普及していきました。
日本では中国を経由し6世紀には伝わり、
平安時代から栽培されているといわれています。
「胡瓜」の胡というには、シルクロードを渡ってきたとことを意味するそうです。
古くから食用野菜として栽培されてきましたが、
完熟させてから食べるので「胡瓜」と言わず、「黄瓜」と呼ばれていました。
中国ではかつて、ビルマ経由で伝来した水分の少ない南伝種が普及し、
シルクロード経由の瑞々しい北伝種の伝来まで、
この南伝種を完熟させてから食べるのが一般的でした。
のちに南伝種は、漬物や酢の物に、北伝種は生食に使い分けられるようになります。
日本では1500年ほどの栽培の歴史を持ちますが、
完熟した後のキュウリは苦みが強くなるため、江戸末期までは人気がありませんでした。
徳川光圀は「毒多くして能無し。植えるべからず。食べるべからず。」、
貝原益軒は「これ瓜類の下品なり。味良からず、かつ小毒あり。」と
はっきりと不味いと書いています。
幕末、キュウリの産地だった砂村(現在の江東区)で品種改良がおこなわれ、
成長が早く、歯ごたえが良く、味も良い胡瓜ができて一気に人気となりました。
現在では世界中で500もの品種が栽培されています。
分類方法はいくつかありますが、果実の性質によると白イボ系と黒イボ系に大別されます。
現在栽培されているキュウリの90%以上は白イボ系です。
もともと皮が薄くて歯切れがよいのが特徴です。
一方、黒イボ系は、以前は南西日本で多く栽培されていましたが、
現在では九州、四国、山形でわずかに作られているだけのようです。
世界中で愛されているキュウリ、
いろいろな良いことがありそうなキュウリを食べて夏を乗り切っていきましょう。