アトピー薬
アトピー性皮膚炎と言われて
皮膚科で処方してもらった薬だけど、塗るとなんだかかゆい気がする。

塗り続けると良くなってほしいなと思いながら、
顔が赤くなってきているしやっぱり痒い。

皮膚科に行く前に何か知れたらいいなと思いますよね。

そのかゆみ、もしかしたら。

  

薬を塗ってかゆいということはステロイド外用薬との相性が

アトピー薬の塗り薬

お風呂上がりの清潔な肌に、処方されたステロイド外用薬を塗ってなんだか痒い気がする。

アトピー性皮膚炎は肌の皮膚バリア機能が低くなってしまっている状態です。
普通の皮膚の状態では、水分が守ってくれる刺激でも、
アトピー性皮膚炎の肌ではまともにダメージを受けてしまいます。

ですので、お風呂上がりだから清潔な肌で薬も浸透しやすいく効きやすいと思っていても、
湿疹があって、さらに水分が失われやすい状態の上に、ステロイド薬を塗ると
成分に対してかぶれてしまっているのかもしれません。

お風呂上りはまず5分以内に水分を補給してあげる保湿剤を塗って、
その上からステロイド薬を塗ってあげると刺激が抑えられます。

でもやっぱりかゆいという時は、
皮膚の状態が接触性皮膚炎(かぶれ)を起こしているのかもしれません。

ステロイド薬の主成分副腎皮質性ホルモンが原因の場合は、
主成分の異なるステロイドを処方してもらうか、
ステロイド以外のプロトピック(タクロリムス)に変えるという方法もあります。

主成分以外の成分(基剤や添加物)が原因という場合は
主成分は同じでも基剤が異なるステロイド外用薬を使うという方法もあります。
軟膏、ローション、クリームでは基剤が異なります。

いろんな可能性を知っていると医師に相談しやすいですよね。

プロトピックは分子サイズが大きい?

アトピー薬の塗り薬

ステロイド外用薬は正常な肌にも浸透するからきついというイメージがありますよね。
正常な皮膚は皮膚バリア機能が働いているので、皮膚から異物は侵入しにくい状態です。

具体的な数字で表すと、分子量600以上の物質は経皮吸収されません。

しかし、アトピー性皮膚炎の肌は皮膚バリア機能が弱っているために、
分子サイズの大きい物質も経皮吸収されてしまします。

分子量900くらいなら吸収します。プロトピック(タクロリムス水和物)の分子サイズは822.03。
正常な皮膚では吸収されないけれど、
バリア機能が少なくなっているアトピー性皮膚炎の肌には吸収されます。

ステロイド外用薬は分子量が450~550と言われており、
アトピー性皮膚炎の肌とは関係なく塗ったところからすんなりと吸収されます。

ここに大きな違いがあるのですね。

プロトピックは正常な肌には浸透しないことが分かりましたが、
この分子サイズが大きい事が要因で起こることがあるようです。

それは、塗った直後にヒリヒリした灼熱感を感じるそうです。

通常通る事の出来ないサイズの物質が、
バリア機能が壊れた皮膚を無理やり通ろうとするために起こるんですね。

正常な肌には浸透しないから、安心に使えるかと思っていてもヒリヒリすると聞くと、
使うのをためらいますね。
何かいい方法はないのでしょうか。

ステロイドとプロトピックとうまく付き合う

アトピー薬

首から上、顔、は刺激に弱い上に外部に露出しているので
刺激をうけやすく症状も慢性化しやすいです。

ステロイドは、赤くなる、皮膚萎縮などの副作用が認められており、
長い期間使用したくはないですね。
ても使わざるを得ない状況になるといえますね。

プロトピックはこのような症状の副作用がないので、
赤ら顔にならずにすみそうですね。
このステロイドによる副作用をプロトピックは補ってくれるといえます。

しかし、ステロイドに比べて
皮膚炎を鎮めるのが遅いのとパワーが弱いようです。

ステロイド外用薬の強さで言えばストロングⅢ群か
ストロングとミディアムⅣ群の中間程度なのでⅡ群以上は代用できません。
そして湿疹や皮膚炎がひどいとヒリヒリ燃えるような感じもひどく感じます。

ですので皮膚炎が落ち着くまではステロイドでしっかり抑えて、
皮膚バリア機能が一定以上に回復してから
プロトピックへ切り替えるという方法がいいと思います。

外用薬以外に症状がよくなるもの、
何か自然なものでないかなと思って調べますと、

ありました!

昔から薬用で使われている生葉、どくだみです。
ドクダミの生葉からでる成分クロロフィルあは肌の生まれ変わりをサポートしてくれ、
デカノイルアセトアルデビドという成分は強い殺菌効果があります。

この性能を生かして薬草風呂を試してみるのもいかがでしょうか。

どくだみの生葉を取ってきて洗い、
大きめのものは小さく切りティーバックに入れて湯船にいれます。

匂いがきついですが、どくだみ茶を使う方法もありますが、
どくだみのエキスが効き目が高いので、ぜひ生葉をお勧めします。

5月6月はあちこちで見かけ、うちの庭にもたくさん出てきます。

薬と同じで相性があると思うので万人に効くとはいいきれませんが、
一度足湯くらいから試されるといいかもしれません。

まとめ

薬を塗ってかゆい原因はいろいろあるということが分かると
、診察行く時に話がしやすいですよね。

ステロイド、プロトピックそれぞれの特徴が分かるとうまく薬と付き合っていけますね。
薬以外の自然療法も興味があれば試してみてくださいね。