ラタトゥイユ
南仏プロヴァンスで生まれた家庭料理の定番、野菜たっぷりな「ラタトゥイユ」は
ヘルシーで万能な常備菜となります。
作り立ての熱々はもちろん、冷やしても美味しく
パスタソースやブルスケッタにとアレンジもきくので作り置きしておくと便利です。”

  

ラタトゥイユがおすすめ!

ラタトゥイユとはフランス南部プロヴァンス地方、ニースの郷土料理で夏野菜の煮込みです。
玉ねぎやナス、ピーマン、ズッキーニといったプロヴァンスならではの夏野菜を、
これまたプロヴァンス地方の料理には欠かせないにんにくとオリーブオイルで炒め、
トマトを加えて、ローリエ、オレガノ、バジル、タイムなどのハーブとワインで煮て作ります。

現在はフランスの代表的な家庭料理として親しまれていますが、
フランス語で「Rata」とは「ごった煮」で、軍隊での食べ物として
書籍で描かれたのが始まりといわれています。

元々軍隊や刑務所で出される料理であったため、日本語におけるいわゆるごった煮、
まずい料理、粗末な料理の代名詞として使われることもあるようです。

また、「トゥイエ(touiller)」は「混ぜる」という意味があり、
名前のとおりかき混ぜながら炒め煮にしていく意味があります。

ラタトゥイユの栄養素は材料次第なのですが、野菜をたっぷりと使っているので、
ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。
このビタミンやミネラルの吸収を助けるのがオリーブオイルです。

また、このオリーブオイルに含まれる主成分オレイン酸には抗酸化作用もあり、
日焼け対策など美肌にも効果があります。
夏野菜はカロチンやビタミンC、ビタミンEなどを多く含む場合が多く
夏バテに効く野菜をたっぷり使っているので夏には最適と言えるでしょう。

トマトはもちろんそのまま食べても栄養価が高い野菜なのですが、
トマトに含まれるリコピン酸は油と一緒に摂ることで吸収率が高まると言われています。
トマトとオリーブオイルは最高の組み合わせなのです。

見た目も料理の大切な要素の一つですが、ラタトゥイユはトマトの赤が食欲をそそり、
食卓に彩りも加えてくれる上にお弁当の彩りにも重宝しますね。

基本的なラタトゥイユのレシピ

ラタトゥイユ
【材料】(3~4人分)
・パプリカ(赤) 1個
・パプリカ(黄) 1個
・なす 2本
・ズッキーニ 1本
・玉ねぎ 小1個
※使う野菜はわりと自由!カボチャを加えると甘みが増しますし、
セロリを入れると香りがよくなります。
他にはニンジンやジャガイモなどをいれても良いでしょう。

お好みでアレンジしてみてくださいね。
ただ、色々な彩りの野菜を入れると仕上がりが綺麗です。

また、様々な野菜を入れてもカットの大きさはそろえるようにすると綺麗に仕上がります。

・ニンニク 1片
・赤唐辛子 1本
・トマト 3個  またはトマト缶1缶
・オリーブオイル 大さじ4?5
・ローリエ 1枚
・塩 小さじ1
・こしょう 少々
・タイム(またはお好みのハーブ) 適宜

【作り方】

①パプリカ(赤・黄)は大きめの乱切りに、
なす、ズッキーニは1.5cmの輪切りに、玉ねぎは2cm角に切る。
ニンニクはたたいてつぶす。
赤唐辛子は半分に切って種を取り除く。
トマトはヘタを取り、湯むきをして大きめのザク切りにする。

②鍋にオリーブオイル大さじ2とニンニク、赤唐辛子を入れて弱火にかけ、
香りが出たらトマト、ローリエを加えてフタをし、5分煮る。

③フライパンに残りのオリーブオイルを熱して、
玉ねぎ、パプリカ、ズッキーニ、なすの順に炒め、
油がまわり軽く火が通ったら2の鍋に入れていく。

④鍋に3の具材を全て入れたら塩・こしょうをして混ぜ、
フタをして中火にかけ、煮立ったら弱火にして15分煮込む。
フタを外し水分をとばしながら中火でさらに5?7分ほど煮る。
最後にタイムを添える。

ラタトゥイユをアレンジ!

ラタトゥイユ
ラタトゥイユは冷蔵庫で3日間ほど保存が可能ですが、
長期で保存する場合は冷凍しても良いでしょう。

ただ、入れる野菜によっては水分がでてしまうこともあります。
特に夏野菜としてラタトゥイユと相性の良いズッキーニは水分が多いため、
解凍した際に水分が出てしまいますが、その場合は再度煮込めば大丈夫です。

ラタトゥイユはアツアツの出来立てももちろん美味しいですが、
これからくる熱い夏には冷たくして冷やして食べるのもおすすめです。

冷静パスタにあえてラタトゥイユパスタにしたり、
また、ちょっと変わり種でそうめんにかけて冷静ラタトゥイユそうめんにも、
ごはんの上にのせてラタトゥイユ丼にすればヘルシーでかつ腹持ちも良いダイエット食です。

バゲットにのせればワインに合うおつまみですし、
魚や肉料理のソースにも最適、一度作っておくと様々にアレンジ自在なとっても便利な一品です。

私は美味しすぎていつも1~2日で食べきってしまうのですが、
たっぷりと作ってしまいちょっと味に飽きてきたな…というときは味に変化を加えましょう。

・オイルをかけてみる

お好みでエキストラヴァージンオリーブオイルをたらしたり、アマニオイルもおすすめです。
オイルのコクと風味で味がさらに深まります。

・バルサミコ酢

苦手でない方は是非試してほしいアレンジです、ぐっと本格的な味になります。

・チーズを加えてみる

熱々のラタトゥイユお好みのチーズを加えてとろけたところをいただきます。
ワインに合うおつまみになります。”

まとめ

“材料の種類が多いため少し手間はかかりますが、
作り方はとってもシンプル!基本は切って煮るだけ、難しい工程は一切ありません。
ご家庭の冷蔵庫にプロヴァンスの香り、常備してみませんか?”