糖質制限を行うとみるみるうちに体重が減っていくというのを聞きますね。
少し前は炭水化物カットダイエットが流行りました。
カレーを食べる時にカレーライスではなくカレー野菜。
白いご飯の代わりにブロッコリーやカリフラワーにするなど。
サンドイッチをパンの代わりにレタスではさむ
スパゲッティーをこんにゃくにする
などなど。
どれも私も試したことがあります。
野菜だし、糖質を制限できるし体にいいんだろうと思っていると
どれもこれも試してみたくなります。
しかしそれって自然な形ではないように思います。
試してみると分かりますが、すぐにお腹がすきます。
我慢すると力が出ません。
主婦で夕方から子ども達の面倒をみようとするとエネルギー切れ。
なかなか意思が強くないと続かない…
でもふらふらしたりするって、もしかしてこれは体に良くないの?
糖質制限って体がどうなっているの?
糖質を制限するという事は、体の中では糖の代わりに
タンパク質を構成しているアミノ酸を、
肝臓が糖に作り替えるというシステムが働いているという事です。
脳は体中の機能に指令を出したりあらゆる働きをもっていますよね。
その脳が正常に機能するには糖が必要です。
脳は100%糖で動かしていると言っても過言ではありません。
それって、糖を摂らないという事は脳は正常に動かないという事ですよね。
なんだか頭がぼーっとしたりふらふらしたり眠くなりやすかったのはこのためですね。
でもタンパク質を糖に変えられるなら、
その分、肉を食べれば大丈夫と思うかもしれません。
私は肉が苦手なのでそれで足らなかったのかしら。
体の維持に必要なエネルギーを糖なしでタンパク質と脂質でまかなおうとしたら、
大量の肉を食べないと維持できないという研究結果で分かっているようです。
そして糖エネルギーが不足すると、それを補うために体はどうすると思いますか?
生きていくためになんと、自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていきます。
そしてその結果、筋肉量がどんどん減っていく。
ということに陥ってしまうケースが多いそうです。
糖質制限が危険ってどんな症状が?
糖質制限ダイエットは実は科学的な根拠やガイドラインがありません。
なので評判だけが独り歩きしてしまう傾向にあるため
まちがった判断や目に見える効果に惑わされて
突き進んでしまう傾向があり危険ということです。
例えば糖を制限した方がいい糖尿病患者が、医師の指導の下で行っていくのは
病状の改善にもつながっていい治療になりそうですけど、
糖を抜けばいいんでしょと、簡単に行えるだけに安易に行い続けると
筋肉が分解され続けてるので少なくなってしまい筋力の低下も招いてしまいます。
筋力が低下するという事は運動もしていないということになるので、
骨密度も低くなってしまうというデーターが出ているという事です。
転ぶと骨が折れやすいということですよね。
特に女性は普通に年を重ねるだけでもホルモンの関係で
骨密度が少なくなると言われているのでこれは本当に危険ですよね。
なので、運動をせずに極端な糖質制限を行うと、
筋肉量を減らしてしまって全身の代謝が低下してしまいます。
そして使われなくなった糖が中性脂肪として体内に溜まっていく
隠れメタボにもなるとテレビの特集で見た事もあります。
糖質制限賛成派と反対派
[主食を抜けば糖尿病は良くなる]という江部康二医師の著書を読んで実施した
糖質ダイエット第一人者桐山氏は急死しました。
社会的に、これは糖質制限ダイエットは
危険ではないのかという問いかけのきっかけになりましたね。
ご飯やパンなどの糖質を抜けば、あとは満足するまで何を食べてもいいという考えなので
他のダイエットに比べれば圧倒的に楽で簡単。誰にでも続けられやすい。と言われます。
しかし急死という結果になりました。
糖質制限の危険性が糖尿病にもあると言ってもいいかもしれないということでしょうか。
死亡リスクは5年以上の糖質制限で死亡率が高まる可能性があるという論文が発表されたが、
根拠がないと糖質制限は有効であると認められているのが現状です。
糖質制限危険性を論文でも評価され、現在は賛成派と反対派にはっきりと分かれています。
ラットを使う実験では糖質は摂らなくても問題ないと証明されていて、
賛成派は人間にも当てはまると解釈されていますが、、
反対派は人間とラットとは脳の大きさが違うから
人間にとってはどうなのかが立証されていないという見解です。
糖を制限して脳を正常に保つには
一日に大量のタンパク質と脂質を摂らなくてなりません。
反対派にはすぐに減量するのは脂肪が落ちたのではなく、
体内の水分がなくなっただけという意見もあります。
糖エネルギーが不足すると、それを補うために筋肉を分解して
アミノ酸に変えて脳に送られている。
その時に水分を使うので体重が落ちるという。
そのため脂肪は関係なく残っているという事です。
糖質制限はタンパク質と脂質をたくさん摂るので
悪玉コレステロールが溜まって動脈硬化になり、
心筋梗塞や脳梗塞が増えたという結果を発表した医師もいる。
これは私もそうじゃないかなと思いました。
だってタンパク質と脂質をたくさん摂るという事は
血液は決してサラサラではなさそうと。
まとめ
糖質制限は危険か安全か、賛成派反対派それぞれの意見が混在していますね。
一番大切なのは、自分の体が客観的にどうなのか、
きつい制限をかけるほうがいい体なのか、
少し抑える位でいいのかを冷静に考えられるように。
そして、自分の嗜好やライフスタイルに合ったものか、
自分の目指す体型になるために現在の食事をどうかえればいいのか
そこを考える事が大切ではないでしょうか。